アトリエ通信(日記)

2023-04-02 02:30:00

今月末からなんと個展が始まる。1ヶ月間も、福岡のど真ん中で。いきなり決まったので、全く準備ができていない。しかも詩人でもないのに詩も展示する。この詩は2年前から準備していたけど、本当に展示することになるとは自分でも思っていなかった。個展の準備がなぜ進んでいないのか、というとここ数年間の自分の暮らしぶりが災いしている。昔むかしの自分はどんな小さなことでも楽しめる自信があった。さすがに深い鬱の時期は楽しむどころではなかったけれど、それでも小さなことに魅力を感じていた。ところが、最近の自分は無気力で、できるだけ楽で手っ取り早く気持ち良くなれることを求めている。それもまったりじわーっという感動よりも、刺激が強い方を選んでしまう。最初はまた鬱かなぐらいに思ってたんだけど、いろいろと考えてみたら、鬱というより、自分の暮らしぶりのせいだということがわかってきた。脳内ホルモンのドーパミンを無駄に使いすぎているようだ。ドーパミンにも限りがあって、無駄に使いすぎてしまって、本来使いたいときには枯渇しているから、何のやる気もでない、興味も湧かない、そんな状態になってしまっているのだ。些細なことに感性が動かなくなってしまっては、創作する身としては一大事だ。もうすぐ個展も迫ってきている、ということで、昨日から自力で脳内のドーパミン依存を調整していくことにした。薬は使わず、自力でやってみる。小さなことに感動できる心を取り戻すために。予想だと、ドーパミンの働きを正常に戻すのに、個展まで間に合わないかもしれない。けれど、こんなに大きく自分が変化していく最中に作った作品は、それはそれでとても面白いと思う。