アトリエ通信(日記)

2021-06-15 22:26:00

いつぶりの日記だろう?最近、限りなく海に近い川べりの古い部屋に引っ越した。なので、毎日、毎時間、水辺を眺めて過ごしている。きっとこれを読んでくれている人が想像している1000倍くらい、じーっと眺めている。そして、いつぶりだろうか?一人暮らしを始めた。まだ籍は入ったままなのだけれど、15年以上一緒にいた奥さんと離婚することになった。これもきっと理解してもらえないだろうけれど、前向きな離婚。この前、八代亜紀さんも離婚してたけど、何となく同じ匂いがした。これからも助け合うけれど、それぞれがそれぞれの道を本気で進んでいくために離れて暮らすことにしたのだ。もう15年もお互い向かい合ってべったり過ごしてきた、それはそれは本当に濃密な時間だった、これからは次のステージに進む。もっと現実的な理由も挙げるとするなら、私が生活と仕事の両立が難しいという特性を持ち合わせていることがひとつ挙げられる。どっちか片方しかできないのだ、だからこれまではどっちかだけ、その時々で選んでやってきた。これからもその作戦でやっていくこともできたと思う。でも、これは奥さんも同じ考えなのだけれど、そろそろお金とか世間体とかではなく、自分が心から喜べることを追い求めて生きていきたいという想いが強くなっていた。奥さんは一人の時間は必要がないという人なのだけれど、私は孤独と自由がなくなると途端に鬱になってしまう。幸い、病としての鬱は回復した。仕事もまあまあがんばれそうな体力も付いた。これから、新しい人生を出発させたいと急に思い立ってしまった。あと、奥さんの年齢的にまだ妊娠出産が期待できるということもあった。こんな話を奥さんにしたら、離婚まではしないとしても別々に暮らすのもありかなとちょうど思っていたらしく(二人はなぜか同じことを考えていることが多い)、翌日にはもう新居探しが始まった。新居が決まってから引っ越しまで2週間ほどあったので、さみしがりの私はその期間がとても長く感じた。今でも、寂しくなるからなるだけ連絡したくないのだけど、今まで通りふつうに日々の面白かったことなどLINEし合っている。まだ旧宅に荷物がたくさんあるので、しばらくは片付けにちょくちょく戻るとは思う。普通の人のような生活が難しい私と一緒に暮らせる人間なんて、もう奥さん以外には現れないと思う、もう結婚はしないだろう。好きとか嫌いとかと生活する暮らしていくということはまったく別ものなのだ。