アトリエ通信(日記)

2021-02-12 16:02:00

パトロンがほしいとずっと思っていたけど、最近、パトロンになりたいと思うようになってきた。その人の作品を見たいからそのためのお金を渡すというのがパトロンかもしれない、けれど、それともちょっと違っていて、あなたが生きている様をずっと見ていたい、だからお金を渡したい、そんな感じだ。ひとりの人が創作するものはすべて作品と呼べるし、そもそも生きていること自体が創作で作品だと思っているから、そこまで惚れ込むことができる人物がいれば自ずとパトロンになりたいと思うのかもしれない。家族のために働く人たちもこんな動機からあんなに必死に働いているのだろうか。最初はそうかもしれないけれど、働き続けるうちに、そんなこと忘れてしまうのかもしれないけれど。

もし自分がパトロンを見つけるとしたならば、パトロンまでいかなくても作品を買ってほしいと思うのなら、ただ売り込めばいいというわけじゃないのだろうな。私がパトロンになりたいと考えるのと同じように、私という人間に惚れ込んでもらうしかないのだろうということに気づいた。惚れる相手なんて一生に一人見つかるかどうかすらわからないようなことなのに。